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古民家の改修 - 隠れた美の発見
日本には、6世紀ごろから続く木造建築の伝統技法がある。世界最古級の木造建築である法隆寺の五重塔は607年に建立され、670年の火災後、711年頃に再建されたとされている。千三百年以上の時間を越えて立ち続けるその姿は、日本の木造建築の底力を静かに物語っている。 また伊勢神宮では、690年(持統天皇の時代)から20年に一度の式年遷宮が続けられ、2013年の遷宮で第62回を迎えた。同じ技術と寸法で社殿をつくり替え、技法と精神を千年以上受け継いできた例は、世界にも類を見ない。 古都・京都では、こうした木造技術の粋が町家という暮らしの器となり、路地をつくり、景観をつくり、街の表情そのものとなってきた。 しかし、その伝統建築が“守るべき価値”として扱われることは驚くほど少ない。 世界的な古都である京都でさえ、年間およそ800軒の町家が解体されている。その多くは相続や利便性のために壊され、駐車場や新建材のアパートへと置き換えられていく。 その理由は単純で、 「町家のままでは収益が出ない」と考えられているからだ。 対照的に、パリではどうだろう。モンパルナスタワー
maomars
5 日前読了時間: 3分


茶の湯とは―岡倉覚三『茶の本』を超えて
茶の湯( chanoyu )、あるいは茶道( sadō / chadō )とは、日本で16世紀を中心に発展した、抹茶を客にふるまうための総合的なもてなしの文化である。英語では一般に Japanese tea ceremony と呼ばれるが、茶を点てる所作だけでなく、料理(懐石)、道具の選択、季節ごとの室礼(しつらえ)、そして茶室という小さな空間全体を含む広い実践を指す。 茶会では、亭主(ホスト)が掛物、花、茶碗、茶入、釜などを選び抜き、客はそれらの趣向を味わいながら会に参加する。茶の湯/茶道は、視覚・触覚・音・香り・温度といった複数の感覚が重ね合わされる、日本文化のなかでも独特の総合芸術である。 この文化が大きく展開した16世紀の日本は、戦国時代であった。複数の武将が覇権を争い、同盟や離反が日常的に繰り返されたこの時代、茶の湯は教養や美意識の文化であると同時に、武将たちが交流し、贈り物を交わし、互いの価値観を示すための重要な社交の場でもあった。名物茶器(高く評価された道具)は、時に領地や城にも匹敵する象徴性をもち、武将の判断や人間関
maomars
12月2日読了時間: 18分


Bar : Mixology Laboratory
東京にもパリにもバーはたくさんあるが、東京とパリのバーカルチャーは全く違う。 パリのバーは、友達と一緒にいって、わいわい楽しむためにある。 もちろんカクテルも楽しむが、メインは友達との会話だ。東京のバーは友達ともいくが、一人でいく人も多い。物思いにふけったり、バーテンダーと...
Yaesu Tokyo station, Tokyo
2022年9月12日読了時間: 2分


Sushi : Hinoki
2012年にPavilion MIWAを作った後、パリに移住した私は、お鮨が無性にたべたくなりフランス中探していた。その頃まだパリには、Jin、Onodera(残念ながら2017年10月で閉店)、Okuda、Sushi-Bがオープンする前で”Honmono”の鮨がなかった。...
Brest, France
2022年9月12日読了時間: 2分


Bar : Mixology Laboratory
東京にもパリにもバーはたくさんあるが、東京とパリのバーカルチャーは全く違う。 パリのバーは、友達と一緒にいって、わいわい楽しむためにある。 もちろんカクテルも楽しむが、メインは友達との会話だ。東京のバーは友達ともいくが、一人でいく人も多い。物思いにふけったり、バーテンダーと...
maomars
2022年9月12日読了時間: 2分


"Honmono"のパン : Poilâne
東京では世界中のおいしいものが食べられるが、おいしいパンはなかなかない。 ワイン、チーズ、チョコレート、そしてパン。この4つはパリで本当においしいものに出会える。これらはすべて発酵食品で、そこが日仏の食文化の共通点はこの発酵に有るように思う。...
Paris : France
2015年10月2日読了時間: 2分


Guerilla Restaurant by Ayako Suwa
北陸新幹線の開業にあわせて、フードアーティスト諏訪綾子のゲリラレストランが二日間だけ開催されるされると聞き、パリから金沢に向かった。 ゲリラレストランの話は以前から聞いていた。レストランではない場所で期間限定で開催され、インビテーションを受け取った人だけ参加できる。まるで蜃...
Kanazawa : Japon
2015年10月1日読了時間: 2分


野点茶会 in Coplet by Franck Armand
6月21日。フランスでも日本と同様、太陽が出ている時間が一番長い夏至の日だ。フランスでは夜10時頃まで太陽があり、一日がとても長い。こんな夏至の週末、南仏でフランス人による野点(のだて)があるというので参加した。 野点とは、外で行う茶会のこと。自然の中でお茶のお手前を楽しむ...
coplet, France
2015年4月10日読了時間: 2分
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